シニアの履歴書 完全ガイド【採用担当が本音で解説】60代・70代が採用される書き方

シニアの履歴書完全ガイド|採用担当が本音で解説する60代・70代が採用される書き方と無料フォーマット 仕事ラボ

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ぐっさん|シニア採用責任者

  • シニア採用責任者として複数職種・複数センターの採用を管轄
  • 採用単価60%削減・年間140名採用実績
  • 年間1,000名以上のシニア求職者と向き合ってきた

「履歴書を見ただけで採用しようと思ったことは、1回もありません。でも、履歴書が雑すぎて面接すらしたくないと思ったことは、何度もあります。」

これが採用担当の本音です。履歴書は採用を決める書類ではありません。しかし、面接の機会を奪われる書類にはなりえます。このガイドでは、年間140名のシニア採用に携わってきた立場から、60代・70代が履歴書で絶対にやってはいけないことと、採用担当の心が動く書き方を、忖度なしでお伝えします。

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いま、シニアの履歴書が急増している

そもそもなぜ、60代・70代が履歴書の書き方を見直す必要があるのか。数字を見れば一目瞭然です。

2024年の65歳以上の就業者数は930万人と過去最多を更新しました。65〜69歳の就業率は53.6%、70〜74歳でも35.1%に達し、いずれも過去最高水準です(総務省「労働力調査」2024年)。就業者のおよそ7人に1人が65歳以上という時代です。

つまり、採用担当のもとには今まで以上に多くのシニアの履歴書が届いています。競争相手が増えているということです。同じ年代・同じ経験を持つ応募者が並ぶ中で、採用担当の目に留まる履歴書と、面接すら呼ばれない履歴書の差はどこにあるのか。それがこのガイドのテーマです。

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65歳以上の就業率(2024年・過去最高) 出典:総務省「労働力調査」2024年 53.6% 65〜69歳 35.1% 70〜74歳 12.0% 75歳以上 ※就業率=各年齢階級の人口に占める就業者の割合。いずれも過去最高水準。

65歳以上の就業率(2024年・過去最高水準)

採用担当が履歴書を手にした瞬間に何を見ているか

多くの方が「履歴書の内容を読んでもらえる」と思っています。しかし実際には、封筒から取り出した瞬間から評価は始まっています。

私が最初に見るのは、次の3点です。この3点は、内容を読む前に「この人と会いたいか」を判断する材料になります。

◯ 採用担当が最初に見る3つのポイント

  • 文字の丁寧さ:上手い下手ではなく、丁寧に書こうとしているかどうか
  • 空欄の有無:記入欄を埋めているかどうか
  • 直近の職歴:若い頃より、直近5〜10年に何をしていたか

「字が上手いかどうか」は関係ありません。採用担当が見ているのは、「この人は相手への配慮ができる人か」という一点です。丁寧に書こうとした痕跡は、必ず伝わります。逆に走り書きや雑な文字からは「この仕事もこの程度でいいだろう」という仕事への姿勢が透けて見えます。これは多くのシニア応募者を見てきた中での、偽らざる実感です。

「面接すらしたくない」と思われる履歴書の実態

具体的にどんな状態の履歴書が採用担当をそこまで萎えさせるのか。実際に私が見てきたケースをお伝えします。

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採用担当が「面接したくない」と感じる履歴書の特徴

紙がしわくちゃになっている。シミがある。明らかに使い回された跡がある(自己PRがズレている、紙が劣化している)。字が走り書きで読めない。

これらを見たとき、採用担当は本当に嫌な気持ちになります。どのくらい嫌かというと、あなた自身がその履歴書を手に取って感じる不快感の10倍です。自分が面接官の立場になって、その履歴書を封筒から出して手に取ってみてください。それをどう感じるか。

ここで多くの方が「そこまで気にするもの?」と思うかもしれません。でも断言します。採用担当は常に本気でその人を見ています。だからこそ、手を抜いた履歴書に対して正直に反応します。

「これぐらいでいいだろう」という独自基準が命取りになる

空欄が多い履歴書もよく見ます。志望動機が空欄、本人希望記入欄が空欄、配偶者欄の○×をつけていない、メールアドレスを書いていない。

◯ 採用担当の本音

あらかじめ用意されている欄に何も書かない——それは仕事も自分の判断で手を抜く、相手への配慮を怠る、心配りができていないということです。大前提そういう人なのかと思ってしまいます。「人を見た目で判断してはいけない」という言葉があります。でも断言します。人は見た目で判断されます。履歴書も同じです。

写真は「本気度」を伝える最初のシグナル

証明写真機や写真屋さんで撮った写真はすぐわかります。それを見た瞬間、「この人は本気で仕事を探している」と伝わります。逆に、スマホで自撮りしたような光の具合の写真、10年前の写真、服装が派手すぎる写真は「ちょっと残念」という印象になります。

ここで「スマホの画質はいいのになぜ?」と思う方もいるかもしれません。答えはシンプルです。

POINT 採用担当の視点
「今の採用担当者の多くは50代前後、つまり昭和世代です。平成・令和世代には通用することも、昭和世代には通用しないことがある。ならどうするか。潰せる不安要素はすべて潰す。それが準備するということです。数百円の自己投資で将来の収入を掴む。そのための準備を惜しまないでください。」
COMMENT スマホ写真がNGなのではありません。「相手が昭和世代かもしれない」という可能性を消すために証明写真を選ぶ、という発想が大切です。

職歴の書き方:「はしょり」が採用を遠ざける

シニアの方の履歴書でよく見るのが、直近の職歴を書いていないケースです。

「短期だったから」「派遣だったから」「知り合いのお店を手伝っただけ」——こういった理由で職歴から外してしまう方が実は多いです。しかし採用担当としてはっきり言います。これは大きなマイナスです。

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「手伝い程度」という言い方が仕事意識の甘さを露呈する

「知り合いのお店を手伝っていただけ」「仕事というほどではない」という言い方をする方がいます。でも、労働の対価としてお金をもらっているなら、それは仕事です。「手伝い程度」「大したことじゃない」という扱いをする人は、仕事に対する意識が甘いと判断します。自分が雇用主だったらどう思うか、という思考がありません。そして面接でこういった話をすると、履歴書との整合性がとれなくなり、隠しているものがあるように見えます。

特に直近10年の職歴は丁寧に書いてください。短期契約が続いていたとしても、それをきちんと書いたうえで「今後は長期で安定して就業したい」という意思を明確に示す方が、はるかに信頼されます。

嘘はバレます。必ず。

ブランク期間を隠そうとしたり、「何もしていなかった」と言いながら実際は日払い派遣をしていたりするケース。これは面接で必ず露呈します。

◯ 採用担当が嘘を見抜く瞬間

たいていの場合、時系列が合わなくなります。ブランク期間中の話を少し掘り下げるだけで、話がつながらなくなります。さらに、目元が泳ぐ、しぐさが変わる、手の動きが変わる——長年面接をしてきた担当者なら、こういった変化はすぐわかります。嘘をつくことと、嘘がバレることは、採用において最悪のパターンです。一気に信用を失います。

誠実に、正直に書く。これが最強の履歴書対策です。ブランクがあるなら、その理由と「今は解決している」という根拠を正直に添えれば、多くの採用担当は理解します。空白期間の具体的な書き方は「シニアの自己PR・職歴ブランク 完全ガイド」で詳しく解説しています。

誠実な履歴書が書けるかどうかは、応募先を決めることから始まります。どんな仕事を、どんな会社で——それが定まってはじめて、志望動機も職歴の見せ方も具体的になります。

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自己PR欄:「過去の栄光」は諸刃の剣

シニアの方が自己PRで陥りがちなパターンがあります。過去の肩書や実績を前面に出しすぎることです。

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「元役員」「部下が○名いた」「経営に携わっていた」

職歴や職務経歴書に書く分には問題ありません。ただ、それを自己PRで全面アピールされると、採用担当は困ります。正直に言うと、「扱いにくそう」という印象を与えます。シニア採用のほとんどは有期雇用です。求めているのは「この現場でチームに貢献できるか」です。過去の地位を強調することは、「現場で指示を聞けるか」「協調できるか」という不安に直結します。

では何を書けばいいのか。採用担当が自己PRに期待しているのは、過去の栄光ではなく「今の自分がこの職場にどう貢献できるか」という未来の話です。

GOOD EXAMPLE 採用担当の印象に残る自己PR
「毎週ジムに通っていて、健康には自信があります」「こういう習い事をしていて自己投資を続けています」
COMMENT 「健康=勤怠管理ができる・スケジュール管理ができる」「自己投資=学ぶ意欲がある・仕事も一生懸命学んでくれる」——採用担当はこう読み解きます。直接仕事に関係ない内容でも、仕事への姿勢が伝わる内容なら刺さります。自己PRの組み立て方をさらに詳しく知りたい方は「シニアの自己PR・職歴ブランク 完全ガイド」もあわせてご覧ください。

この会社のために書いた履歴書かどうか、すぐわかります

使い回しの履歴書は一目でわかります。紙が傷んでいる、ヨレている。それだけではありません。自己PRがその会社の業種や業務と微妙にズレている、という場合も「あ、使い回しだな」とすぐ気づきます。

◯ 採用担当の本音

毎回その会社のために履歴書を新しく作ってください。たとえ内容が前回と同じでも、新しく丁寧に書いた履歴書を出すこと。そのための心構えが、採用につながります。「たかが履歴書」と思って手を抜かない、この姿勢は必ず仕事の姿勢に繋がります。採用担当はそれをわかっているから、履歴書を大切に扱えているかどうかを見ています。

「履歴書を送り返してほしい」は絶対に言わない

面接後に「履歴書を返してほしい」と自分から言う方がいます。個人情報を守りたいという気持ちはわかります。しかし採用担当の視点では、これは2つの意味でマイナスになります。

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「履歴書を返してください」と自分から言う

1つ目は、受かる気がないと捉えられること。2つ目は、使い回すつもりなのかと思われることです。企業には個人情報の保護義務があります。「会社を信用していない」とも受け取られかねません。

実際に私は、面接中に自分から「返してほしい」と言ってきた方を、その場で不採用にしたことがあります。聞かれたときだけ答えれば十分です。自分からは言わないでください。

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採用される履歴書 vs 面接すら呼ばれない履歴書 ❌ 面接すら呼ばれない 使い回し・紙がヨレている 空欄がある(志望動機・希望欄) 走り書き・読めない文字 直近の職歴をはしょっている 10年前の写真・スマホ自撮り 過去の肩書・役員実績を全面アピール ブランクを隠している・嘘がある 「返してほしい」と自分から言う ✅ 面接に呼ばれる 毎回その会社のために新しく書く 全ての欄を丁寧に埋める 字が下手でも丁寧に書く努力をする 直近10年の職歴を正直に書く 証明写真機・写真屋で撮った写真 「今の自分がどう貢献できるか」を書く ブランクは正直に+解決済みを添える 履歴書は会社に預ける前提で臨む

採用される履歴書 vs 面接すら呼ばれない履歴書

採用担当からの最後のメッセージ

長年、多くのシニアの方の履歴書を見てきました。その経験から言えることはシンプルです。

◯ 採用される履歴書の本質

  • 手を抜かない:使い回さない、空欄を作らない、丁寧に書く。これだけで半数以上より優れた履歴書になります
  • 嘘をつかない:職歴のブランクも、短期経験も、正直に書く。嘘はかならずバレます
  • この会社のために書く:毎回新しく作る。内容が同じでも、その心構えが採用に繋がります
  • 採用担当は常に本気:採用した人の人生を変える責任がある。だからこそ、本気で見ています
MESSAGE 採用担当より
「あなたはなぜ履歴書を書いているのか。働きたい?それは本気ですか?
採用者は採用した人の人生を変える責任があります。受け入れた仲間にも、会社の利益にも影響します。だから常に本気です。

採用者より本気にならないでどうするんですか。履歴書ぐらい本気で書けなくてどうするんですか。
AIに頼んで書いてもらっても、あなたの良さはわかりません。
魂を込めた履歴書を待っています。」
COMMENT これは採用担当として、本当にそう思っています。「たかが履歴書」ではありません。あなたのその姿勢が、採用担当には全部見えています。

よくある質問

手書きとパソコン作成、どちらがいいですか?

どちらでも構いません。大切なのは丁寧さです。手書きなら丁寧な文字で、パソコンならレイアウトを整えて。「どちらが有利か」より「丁寧に仕上げているか」の方が採用担当には伝わります。ただしパソコン作成の場合も、署名欄は手書きにするのが一般的なマナーです。

写真は必ず証明写真機や写真屋さんで撮るべきですか?

スマホで上手に撮れていれば問題はありません。ただ、採用担当が昭和世代である可能性を考えると、証明写真機や写真屋さんで撮った写真の方が「確実」です。数百円の自己投資で不安要素をひとつ潰せるなら、それをしない理由はありません。「本気で働きたい」という意思表示にもなります。

数年のブランクがあります。どう書けばいいですか?

正直に書いてください。介護だった、体調不良だった、どちらも正直に状況を説明し、「今は解決している」という根拠を添えれば、多くの採用担当は理解します。隠したり曖昧にしたりする方が、面接で必ずボロが出ます。「介護のため休職していましたが、現在は家族との分担体制が整っており、フルタイムで働けます」のような形で、状況→解決→今の状態を伝えましょう。詳しい三段構成の例文は「シニアの自己PR・職歴ブランク 完全ガイド」で解説しています。

志望動機は定型文でも大丈夫ですか?

大丈夫です。シニア採用では、志望動機の独自性よりも「丁寧に書かれているか」の方が重要です。どこにでも使えそうな内容でも、丁寧に、その会社のために新しく書かれた履歴書であれば伝わります。志望動機の書き方については、「シニアの志望動機 完全ガイド」で詳しく解説しています。コールセンターへの応募を考えている方は「コールセンターの志望動機 例文【シニア向け8選】」もあわせてご覧ください。

履歴書は何枚用意すればいいですか?

応募する企業の数だけ、毎回新しく用意してください。使い回しは一目でわかります。内容が同じでも、新しく丁寧に書かれた履歴書を出すことが大切です。「この会社のために書いた」という姿勢が採用担当には伝わります。

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著者:ぐっさん|シニア採用責任者

EDITOR IN CHIEF

シニア採用責任者として複数職種の採用・採用説明会を管轄。年間1,000名以上のシニア求職者と向き合ってきた。採用単価60%削減・年間140名採用・離職率38%から18%改善の実績。上場企業の採用戦略に貢献(2024年)。

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