警備員の面接は「体力があれば受かる」と思っている人が多いですが、採用担当として見てきた現実はそうではありません。落とされる人の最大の理由は体力でも年齢でもなく、「年齢をたてにした甘え」です。
採用側が何を見ているか、面接で何を聞いていいか・いけないか、会社の選び方まで、採用担当の視点で整理します。
警備員の面接で採用担当が本当に見ていること
警備員の面接は、難しい質問が出るわけでも、専門知識を問われるわけでもありません。多くの採用担当者が最初に確認するのは、大きく2点です。シフトに入れるかどうかと、人としての最低限の礼儀があるかどうか。
「警備は接客です」——これは警備会社の説明会で必ず出てくる言葉です。採用担当として複数の警備会社の説明会に参加してきた経験からも、この言葉は間違いなく業界全体の共通認識です。警備員は施設の顔として、テナントスタッフや来訪者・通行者と毎日接します。だからこそ、面接での第一印象・挨拶・受け答えのトーンが、採用可否に直結します。
採用される人の共通点——「年齢の甘え」がない人
シニアの警備員採用で、採用担当が共通して不安に感じることがあります。体力の問題ではありません。「年齢をたてにした甘え」です。
具体的には「私はもう60代なので無理なことはできません」「年齢的に夜はちょっと…」「体がきつい日は休ませてもらいます」——こうした発言が面接の早い段階で出てくると、採用担当の警戒センサーが働きます。これで痛い目を見た会社は業界に少なくない。年齢による配慮は当然必要ですが、「年齢」を最初から免罪符として使う人は、入社後も同じようにシフトを休む可能性が高いと見られます。
シフト順守への信頼が最優先
企業側が最も不安に感じるのはシフト順守です。体調・家族の都合・介護——理由は様々ですが、採用後に約束したシフトに入れないケースは警備業界に多い。だからこそ面接では、「どんな状況でも入れるシフト帯」を正直に話せる人が評価されます。
「週3日、9時〜17時なら確実に入れます。ただし木曜は通院があります」——これくらいはっきり言える人のほうが、「基本的には大丈夫です」と曖昧に答える人より採用担当の安心感は高い。正直さはシニアの面接における武器です。
不採用になりやすいパターン
シフトの問題を面接終盤まで言わない
「夕方以降は家族の都合で入れない」「特定の曜日は通院がある」——こういった制約が面接の最後に出てくるパターンが多い。採用担当から見ると、早めに言ってもらえれば別の物件・シフトを提案できることが多い。後出しにされると「最初から隠していた」と取られ、信頼感が下がります。シフトの制約は早めに正直に伝えてください。
怪我の補償を受かる前に詳しく聞く
業務中の怪我・補償・保険について気になる気持ちはわかります。ただし、採用される前にこの話を深く掘り下げると「この人はすぐ怪我をするつもりなのか」という印象を与えかねません。補償に関する確認は、内定後・入社手続きの段階でするのが自然です。面接では「シフトが合うか」「業務内容が自分に向いているか」を中心に話すほうが得策です。
面接で聞いていい質問・聞いてはいけない質問
警備員の面接で逆質問をする際の基準を整理します。採用担当として「これを聞かれても悪い印象は受けない」と断言できる質問と、注意が必要な質問があります。
「業務内容や配置・勤務時間の変更有無」は、採用担当から見ても正当な確認事項です。求人票への記載が法的に義務づけられた内容でもあり(改正職業安定法施行規則・2024年4月施行)、こうした質問をすること自体は印象を悪くしません。むしろ事前にしっかり確認する人のほうが、入社後のトラブルが少なく採用側としても歓迎です。
応募先の選び方——大手・中堅・地場の判断基準
どの警備会社に応募するかも、面接の結果に影響します。会社のタイプによって、採用基準・待遇・条件の安定感が異なるからです。
警備会社を選ぶときの確認ポイント
- 大手警備会社:採用基準が明確・雇用条件が安定しやすい。上場企業が多く、条件の急変更リスクが低い
- 中堅・地場:物件が地元に多く通勤しやすいケースがある。ただし条件の変更が急に発生するリスクは大手より高め
- どの規模でも確認すべきこと:配置転換の有無・夜勤の有無・シフト変更の頻度
- 求人票で確認できない部分は説明会・面接で直接聞く。聞いても問題ない
大手だから絶対に安心というわけではありませんが、上場企業が多い大手警備会社は雇用に関して法的リスクを非常に意識しています。条件変更を急に出すなど、問題になる行動はまずしない。採用担当として複数の警備会社の動きを見てきた経験から言うと、「入社前にはわからない部分がある」のが正直なところですが、大手のほうが条件面での安心感は高い傾向があります。
まとめ
この記事のまとめ
- 警備員の面接で採用担当が最初に見るのは「シフトに入れるか」と「最低限の礼儀があるか」の2点
- 採用される人の最大の共通点は「年齢をたてにした甘えがない」こと。能力より、この基本的な姿勢が採否を分ける
- シフトの制約(夕方不可・特定曜日NG)は後出しにせず、面接の早い段階で正直に伝えると評価が上がる
- 「業務内容・配置変更の有無」「勤務時間の変更有無」は面接で聞いていい質問。怪我の補償は内定後に確認する
- 大手警備会社は雇用条件が安定しやすく、条件変更リスクが低い傾向がある。会社の規模・タイプも選択肢に入れて検討を
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