警備員の面接で採用される人の条件【採用担当が見ているポイント】

警備員の面接に臨むシニアのイメージ——採用担当が見ている年齢の甘えと採用条件 仕事ラボ

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ぐっさん|シニア採用責任者

警備員の面接は「体力があれば受かる」と思っている人が多いですが、採用担当として見てきた現実はそうではありません。落とされる人の最大の理由は体力でも年齢でもなく、「年齢をたてにした甘え」です。

採用側が何を見ているか。面接で何を聞いていいか・いけないか。会社の選び方まで、採用担当の視点で整理します。警備全体の実態はシニア警備員の完全ガイドにまとめています。

警備員の面接で採用担当が本当に見ていること

警備員の面接は、難しい質問が出るわけでも、専門知識を問われるわけでもありません。多くの採用担当者が最初に確認するのは大きく2点です。シフトに入れるかどうかと、人としての最低限の礼儀があるかどうか

「警備は接客です」——これは警備会社の説明会で必ず出てくる言葉です。採用担当として複数の警備会社の説明会に参加してきた経験からも、この言葉は間違いなく業界全体の共通認識です。警備員は施設の顔として、テナントスタッフや来訪者・通行者と毎日接します。だからこそ面接での第一印象・挨拶・受け答えのトーンが採用可否に直結します。

採用担当からひとこと
「面接で『この人は採れる』と感じる瞬間はシンプルです。入室時の挨拶が自然にできる人、質問に対してごまかさずに答える人、シフトの条件を最初から正直に話せる人。逆に『採れない』と感じる瞬間も早い。挨拶が曖昧、こちらの質問に答えず話を変える、年齢を理由にした制限を最初から連発する。そういう方は入社後も同じ場面でつまずきます。」

面接は入室前から始まっている

採用担当として、応募者が受付に来た段階から観察しています。受付スタッフへの言葉遣いや態度は、そのまま面接官への態度として評価されます。面接官だけに丁寧にして、それ以外の相手には雑な態度を取る方は、入社後も同じように立場によって態度を変える傾向があります。

面接の予約電話・遅刻時の連絡・道案内を聞くときの電話——これらの対応も評価の一部です。「面接が始まる前からすでに見られている」という意識を持っておくことが大切です。

警備員の面接で採用される人の共通点

シニアの警備員採用で、採用担当が共通して不安に感じることがあります。体力の問題ではありません。「年齢をたてにした甘え」です。

具体的には「私はもう60代なので無理なことはできません」「年齢的に夜は難しいです」「体がきつい日は休ませてもらいます」——こうした発言が面接の早い段階で出てくると、採用担当の警戒センサーが働きます。年齢による配慮は当然必要ですが、「年齢」を最初から免罪符として使う方は、入社後も同じようにシフトを休む可能性が高いと見られます。

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採用される人・されない人 採用される人 ✓ 入室・挨拶・受け答えが自然にできる ✓ シフト条件を最初から正直に話せる ✓ 「年齢」を最初から免罪符にしない 採用されにくい人 ✗ 挨拶が曖昧・受け答えをごまかす ✗ シフト問題を後出しにする ✗ 年齢を理由にした制限を連発する 採用担当の観察(kurashi-annai.jp)
FIG.1 警備員の面接——採用される人・されない人の分かれ目

シフト順守への信頼が最優先

企業側が最も不安に感じるのはシフト順守です。体調・家族の都合・介護など理由は様々ですが、採用後に約束したシフトに入れないケースは警備業界に多い。だからこそ面接では「どんな状況でも入れるシフト帯」を正直に話せる人が評価されます。

「週3日、9時〜17時なら確実に入れます。ただし木曜は通院があります」——これくらいはっきり言える方のほうが、「基本的には大丈夫です」と曖昧に答える方より採用担当の安心感は高い。正直さはシニアの面接における武器です。日勤のみ希望の伝え方は警備員はきつい?楽?日勤のみの選び方でも詳しく解説しています。

警備員の面接でやってはいけないこと

NG パターン 1

シフトの問題を面接終盤まで言わない

「夕方以降は家族の都合で入れない」「特定の曜日は通院がある」——こういった制約が面接の最後に出てくるパターンが多いです。採用担当から見ると、早めに言ってもらえれば別の物件・シフトを提案できることが多い。後出しにされると「最初から隠していた」と取られ、信頼感が下がります。シフトの制約は面接の早い段階で正直に伝えてください。

NG パターン 2

採用される前に怪我の補償を詳しく聞く

業務中の怪我・補償・保険について気になる気持ちはわかります。ただし、採用される前にこの話を深く掘り下げるとあまり良い印象は与えません。補償に関する確認は、内定後・入社手続きの段階でするのが自然です。面接では「シフトが合うか」「業務内容が自分に向いているか」を中心に話すほうが得策です。

NG パターン 3

過去の経歴・実績を長々と語る

警備員の面接で、前職の経歴を延々と話す方がいます。採用担当として、面接が長くなるのは自分語りが止まらないことが多い。警備員の採用で見ているのは経歴の華やかさではなく、シフトに入れるか・礼儀があるか・指示に従えるかです。過去の実績より、今この仕事に貢献できるという姿勢を伝えることに集中してください。

警備員の面接で聞いていい質問・注意が必要な質問

警備員の面接で逆質問をする際の基準を整理します。採用担当として「これを聞かれても悪い印象は受けない」と断言できる質問と、注意が必要な質問があります。

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面接での逆質問——OK vs 注意 聞いていい質問 「業務内容や配置の変更はありますか?」 「勤務時間帯の変更は起こりますか?」 「研修の内容・期間を教えてください」 注意が必要な質問 「怪我した場合の補償は?」(→内定後に) 「残業は絶対にありませんか?」(→断定的に) 「給与は上がりますか?」(→初回面接では早い) 採用担当の視点(kurashi-annai.jp)
FIG.2 面接での逆質問——採用担当が「OK」と思う質問・注意が必要な質問

「業務内容や配置・勤務時間の変更有無」は、採用担当から見ても正当な確認事項です。求人票への記載が法的に義務づけられた内容でもあり(改正職業安定法施行規則・2024年4月施行)、こうした質問は印象を悪くしません。むしろ事前にしっかり確認する方のほうが、入社後のトラブルが少なく採用側としても歓迎です。

警備会社の選び方——大手・中堅・地場の判断基準

どの警備会社に応募するかも、面接後の働き方に影響します。会社のタイプによって採用基準・待遇・条件の安定感が異なるからです。

警備会社を選ぶときの確認ポイント

  • 大手警備会社:採用基準が明確・雇用条件が安定しやすい。上場企業が多く、条件の急変更リスクが低い
  • 中堅・地場:物件が地元に多く通勤しやすいケースがある。ただし条件の変更が急に発生するリスクは大手より高め
  • どの規模でも確認すべきこと:配置転換の有無・夜勤の有無・シフト変更の頻度
  • 求人票で確認できない部分は説明会・面接で直接聞く。聞くこと自体は問題ない

大手だから絶対に安心というわけではありませんが、上場企業が多い大手警備会社は雇用に関して法的リスクを非常に意識しています。採用担当として複数の警備会社の動きを見てきた経験から言うと、「入社前にはわからない部分がある」のが正直なところですが大手のほうが条件面での安心感は高い傾向があります。

警備員の面接前に確認しておくこと

面接に臨む前に、自分の条件を整理しておくことが採用への近道です。採用担当として、事前に条件を明確にして来る方は「きちんとした方だ」という印象を受けます。逆にシフトや勤務時間について何も確認せずに来た方が、面接の後半で「実は夜は無理で…」となるケースがあります。双方の時間を無駄にする結果になりがちです。

警備員の面接前チェックリスト

  • 確実に入れるシフト帯(曜日・時間帯)を具体的に把握しているか
  • 入れない曜日・時間帯の理由(通院・介護・家族の都合など)を整理してあるか
  • 日勤のみ希望なら、その旨を根拠とともに伝える準備があるか
  • 希望する物件タイプ(商業施設・マンション・病院など)を考えてあるか
  • 応募先の警備会社の取り扱い物件・業務内容を事前に調べてあるか

日勤のみ希望を伝える場合は、「介護があるため夜間は対応できません。ただ、この仕事に貢献したいと考えています」といった形で根拠を添えてシンプルに言い切ることが効果的です。長々と説明するよりも、理由と意思をひとことで伝える方が採用担当には届きます。

この記事のまとめ

  • 警備員の面接で採用担当が最初に見るのは「シフトに入れるか」と「最低限の礼儀があるか」の2点。
  • 採用される人の最大の共通点は「年齢をたてにした甘えがない」こと。能力より、この基本的な姿勢が採否を分ける。
  • 面接は入室前から始まっている。受付スタッフへの態度も評価の一部。
  • シフトの制約(夕方不可・特定曜日NG)は後出しにせず、面接の早い段階で正直に伝えると評価が上がる。
  • 「業務内容・配置変更の有無」「勤務時間の変更有無」は面接で聞いていい質問。怪我の補償は内定後に確認する。
  • 大手警備会社は雇用条件が安定しやすく、条件変更リスクが低い傾向がある。

よくある質問

警備員の面接で服装はどうすればいいですか?

清潔感があればスーツである必要はありません。ただし「警備は接客業」という認識で臨んでください。よれよれの服・汚れた靴・強すぎる香水などは避けること。採用担当として、服装そのものより「身だしなみに気を配れているかどうか」を見ています。清潔感と礼儀が伝われば、服装で落とされることはまずありません。

面接で「夜勤はできません」と言っても採用されますか?

夜勤可能な方と比べると採用の選択肢は狭まりますが、日勤のみの物件は存在します。大切なのは「夜勤はできません」だけを伝えるのではなく、理由を添えてシンプルに言い切ること。「介護があるため夜間は対応できません。ただ、この仕事に貢献したいと考えています」——このくらい明確に伝えると、採用担当は別の物件・シフトを提案できます。後出しにするより、最初に正直に伝える方が結果的に有利です。

未経験でも警備員の面接に受かりますか?

受かります。警備員の多くは未経験歓迎です。面接で評価されるのは「礼儀・挨拶・シフト順守への信頼感」であり、警備の経験は問われません。むしろ接客・営業・窓口など、外部の人と向き合う仕事の経験があると評価されやすい。まったく経験がない場合でも、謙虚に学ぶ姿勢と正直さが伝われば十分に採用の可能性があります。

定期通院があって特定の曜日に入れません。採用されますか?

事前に正直に伝えれば採用される可能性は十分あります。「毎週〇曜日は通院のため対応できません」と伝え、施設側がそれで問題ないかを確認してから入社を決めることが双方にとって最善です。後から発覚すると現場に迷惑をかけ、自分の信頼も下がります。採用担当として、通院の事情を最初に正直に話してくれる方は「きちんとした方だ」という印象を受けます。

総合ガイド この記事は警備・面接編です。仕事選び全体の地図はこちら 定年後の仕事探し 総合ガイド 全体像を読む →

著者:ぐっさん|シニア採用責任者

EDITOR IN CHIEF

シニア採用責任者として複数職種の採用・採用説明会を管轄。5年間で3,000名以上のシニア求職者と向き合ってきた。延べ500名以上の採用に携わってきた実績。上場企業の採用戦略に貢献(2024年)。

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