「コールセンターに向いてる人ってどんな人だろう」「自分は続けられるだろうか」「パートや在宅でも働けるのか」「時給や個人情報は大丈夫なのか」。このページはそんなあなたのために書きました。
採用担当として5年間で延べ500名以上のシニアと面接・採用・現場でともに歩んできた私が、コールセンターに向いてる人・向いてない人の違いを軸に、志望動機・面接・業務タイプ・働き方・時給・個人情報の不安・属性別のアドバイスまで、この1本にすべて凝縮しています。長いですが、気になるところから読んでいただければ大丈夫です。
シニアとコールセンター|今、なぜ注目されているのか
日本の人口構造は大きく変わっています。総務省統計局の人口推計によると、65歳以上の人口は全体の約3割を占めており、働く意欲を持つシニアの数も年々増えています。厚生労働省「令和5年版厚生労働白書」でも、60代以上で「働きたい」と答える割合は増加傾向にあると報告されています。採用担当として言えば「若い人だけを採用する時代はとっくに終わった」というのが率直な実感です。
ではなぜシニアがコールセンターに向いているのか。私がよく現場で感じるのは、シニアの方々が持つ「人生経験」の重みです。接客で鍛えた忍耐力、子育てで培った話の聞き方、長年の社会経験で身についた落ち着き。これらは若手にはなかなか真似できないスキルです。
◯ 採用担当からひとこと
「家だけがいい場所じゃないし、輝ける場所は他にもある。承認の場として利用できる」。これは私が現場で何度も感じてきた言葉です。コールセンターは毎日新しい人と出会い、声だけで誰かの役に立てる仕事です。
私が採用してきたシニアスタッフの中には、70代に入ってからコールセンターを始めた方が何人もいます。最初から「できる自信があった」わけではありません。「やってみよう」という一歩があったから、そこに至っています。そして多くの方が「もっと早く始めればよかった」と言います。
このページを読んでいるあなたは、すでに「調べよう」という行動を起こしています。採用担当として言わせてもらえば、それだけで多くの人より一歩先に進んでいます。では具体的に何を知れば採用に近づけるのか、順番に見ていきましょう。
採用担当が語る「採用される人・されない人」
面接で採用担当が本当に見ていること
面接で最初に見るのは、履歴書でも志望動機でもありません。態度と挨拶です。これははっきり言えます。
受付スタッフが「面接の方が来ました」と私を呼びに来る瞬間があります。この時の求職者の様子。受付への言葉遣い、待っている間の表情。これがすべて評価に入っています。面接室に入ってから急に腰を低くする方もいますが、そうなると「人によって態度を変える人」という判断が確定します。コールセンターの現場は年下のスタッフや若い上司と一緒に働く場です。最初から摩擦が予想される人を採用することはできません。
面接は平均15〜20分ですが、採用担当はほぼ最初の5分でおおよその判断をしています。残りの時間は「確認作業」に近いものです。だからこそ、面接室に入る前の行動が決定的に重要なのです。
逆質問で好印象を残す方法も知っておいてください。「どうやったら収入を増やせますか?」という質問をした方を採用したことがあります。遠慮する必要はありません。生活がかかっているから本気で働く。そういう人のほうが、採用担当は信頼します。詳しい面接対策についてはシニアのコールセンター面接。採用担当が本当に見ていることで詳しく解説しています。
受からない本当の理由|しゃべりすぎ・プライド・嘘
採用担当として落としてしまう方には、いくつかの共通パターンがあります。「採用される人」と比べると、その違いが浮かび上がります。
採用担当が「この人は難しい」と感じる3つのパターン
①しゃべりすぎ・自分語り:聞かれていない過去の経験を長々と話す。面接が長くなるのは多くの場合、悪い意味です。
②小さなプライドが邪魔をする:特に男性シニアに多いのですが、過去の役職・肩書きにこだわり、「こんな仕事」という雰囲気が出てしまうケース。このプライドは現場で何の役にも立ちません。
③PC質問での嘘:「できる」と言いながら実はほとんど触ったことがない。正直に「苦手ですが勉強します」と言える人のほうが、はるかに信頼できます。
受からない理由をもっと詳しく知りたい方はシニアがコールセンターで受からない本当の理由をご覧ください。
志望動機で差がつく|「なんとなく」は落ちる
「なんとなく」「家にいても暇なので」という志望動機は、採用担当の目には「この仕事への執着がない人」と映ります。生活のために、目標の収入のために、社会とつながるために。動機が具体的であればあるほど、採用担当は「この人は続けてくれる」と判断します。
志望動機の具体的な作り方・例文はシニアのコールセンター志望動機。採用担当が評価する例文8選にまとめています。
業務タイプ別完全解説|あなたに合うのはどれか
インバウンドとシニアの相性
コールセンターには大きく2種類の仕事があります。お客様からの電話を受ける「インバウンド(受電)」と、こちらから電話をかける「アウトバウンド(発信)」です。採用担当として正直に言うと。未経験から始めるなら、インバウンドはハードルが高いのが実態です。すべてのケースではありませんが、業務の性質を考えると、そう言わざるを得ません。
なぜインバウンドが難しいのか。理由はシンプルです。お客様のタイミングで電話が来るということは、すでに困っている・怒っている状態のお客様の対応をしなければならないということです。
アウトバウンド・テレアポ|シニアが圧倒的に向いている理由
対してアウトバウンドは、こちらのタイミングで電話をかけます。「忙しい」「結構です」と切られることは多いですが、それはクレームではありません。ただ断られるだけです。この「断られ続けても動じない力」「受け流せる精神的な安定」こそ、コールセンターに向いてる人の条件であり、シニアが若手より圧倒的に優れているポイントです。
長年の社会経験、接客経験、子育てや人間関係で培った「人の心を動かす力」。これがアウトバウンドの現場で最大の武器になります。
「テレアポ」と「コールセンター」は何が違うのか
求人でよく見る「テレアポ」も、コールセンターの一種です。ただし中身は大きく2タイプに分かれ、区別しておくと求人選びで迷いません。
| タイプ | 電話でやること | 主な業種の例 |
|---|---|---|
| 電話内完結型 | 案内から申込・アポ確定まで電話の中で完結する | 通販・健康食品・化粧品の案内 |
| テレアポ型 | 電話はきっかけづくり。訪問や商談につなぐ | 不用品買取・外壁塗装・太陽光・BtoB営業 |
どちらも「断られる前提」で数をこなす仕事です。1件断られても引きずらず、すぐ次の電話に向かえる人が結果を出します。切られること自体はクレームではなく、ただの「今は不要」という相手の都合。そう受け止められる人は、この仕事で強いです。
過去に営業・接客・販売の経験がある方は、断り文句への切り返しや会話の間合いを体で覚えているため、テレアポの立ち上がりが早い傾向があります。未経験でも、決められたトークの型を素直に真似できる人はよく伸びます。
◯ テレアポに向いている人のチェックリスト
- 断られても「相手の都合」と受け流せる
- 1件ごとに気持ちをリセットして次に行ける
- 決められたトークの型を素直に実行できる
- 成果が数字で見えるほうがやる気が出る
- 短い時間でも集中して数をこなせる
インバウンドについても「向いていない」というわけではありません。接客や販売の経験が豊富で、理不尽なお客様の対応に慣れている方なら、インバウンドでも十分に活躍できます。ただ、未経験から始めるなら、まずアウトバウンドのほうが精神的なハードルが低く、結果も出やすい傾向があります。
パート・週3日から始める働き方
「いきなりフルタイムは不安」という方も多いです。コールセンターはパート・週3日から入れる求人が充実しているジャンルです。ここでは、シニアがパートを選ぶ理由から、長く続けるコツまで、現場の実態をお話しします。
扶養内・年金調整・介護|三者三様の動機
コールセンターのパートに応募してくるシニアの動機は大きく3つに分かれます。扶養内で働きたい、年金と収入を調整したい、介護や家族の用事と両立したい。どれもリアルな理由です。介護が発生しやすい年齢層だからこそ、柔軟に働ける仕事が求められています。
週3日・4時間|「週20時間」の考え方
シニアパートで最も多いのは週3〜4日・1日4時間程度という働き方です。週20時間未満で働く場合、社会保険(健康保険・厚生年金)への加入義務が発生しません。扶養内で働きたい方にとって、この基準が一つの目安になっています。
| パターン | 週の日数 | 1日の時間 | 週合計 | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| ゆったり型 | 週3日 | 4時間 | 週12時間 | 介護・通院が多い方 |
| 標準型 | 週4日 | 4時間 | 週16時間 | 最も多いパターン |
| フル活用型 | 週5日 | 4時間 | 週20時間 | 上限ギリギリ・要注意 |
「隠さないこと」が最大の武器
扶養・年金の損得計算(103万・130万円の壁など)は個人の状況によって変わるため、採用担当はあえて踏み込みません。個人で、あるいは専門家に相談して整理すべきことです。詳しくは年収の壁 完全ガイドもあわせてご覧ください。
ライフスタイルが変われば、働き方も変わっていい
「最初は週3日だったが、介護が落ち着いてから週4日に増やした」。これはコールセンターのパートでよく起きることです。逆に「親の介護が始まって週2日に減らした」という方もいます。
「自分の都合だけ」で働こうとする人は続かない
コールセンターには既存のシフト枠があり、クライアントの需要があり、チームの都合があります。自分軸だけで動こうとすると職場との摩擦が生まれます。ただし。これは「事情を無視して働け」ということではありません。事情を正直に話した上で、職場と折り合いをつけながら働けるかどうかが分かれ目です。自分の都合に100%合わせたい方は60代のスキマバイト活用ガイドも参考にしてください。
在宅コールセンターの現実|まずオフィスから
「在宅で働きたい」という声もよく聞きます。在宅コールセンターは確かに存在しますが、採用担当として正直に言えば、思っているよりハードルが高いのが実態です。
個人情報セキュリティが最大の壁
必要な環境と、よくある落とし穴
✓ 在宅コールセンターに必要な環境(2段階)
【最低限】携帯電話を使える場合もありますが、キャリアのプランによって通話料が異なるため確認が必要です。
【幅を広げる場合】PC環境・静かな作業スペース・骨伝導マイクによる雑音軽減。これらが揃うと受けられる業務の幅は広がりますが、準備のハードルも上がります。
機器トラブル・孤独感。オフィスでは起きないリスク
出社していればすぐに周囲のフォローを呼べますが、在宅ではそうはいきません。機器トラブルの自己解決力に自信がなければ、まずオフィス勤務で経験を積むべきです。また、わからないことをすぐ聞ける同僚がいないため、孤独感で継続が困難になるケースも少なくありません。
在宅で成功する最短ルート
逆に機器やIT領域に強く、自己解決能力が高い方は在宅でも快適に働けます。最も成功しやすいのは次の順番です。
✓ 在宅移行の推奨ステップ
- ①まずオフィス勤務で始める(業務・システム・人間関係を習得する)
- ②機器トラブルを自分で調べて解決できる自信をつける
- ③PC・静かな作業スペース・通信環境など、在宅の環境を整える
- ④経験済みの状態で在宅へ移行する(このルートが最も長続きしやすい)
時給の相場と高時給求人の落とし穴
「時給が高い求人を選べばいい」と思っていませんか。それが逆に失敗の原因になることがあります。高時給にはたいてい理由があり、その理由が自分にとってリスクになることもあります。
| 業務種別 | 全国目安 | 都市部目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 受電・専門性高(医療・金融など) | 1,400〜1,700円 | 1,600〜2,000円+ | 専門知識が必要・安定している |
| 受電・一般(お問い合わせ対応) | 1,200〜1,500円 | 1,400〜1,700円 | 未経験歓迎が多い・シニア向き |
| 発信・インセンティブあり | 1,100〜1,400円+インセン | 1,200〜1,600円+インセン | 実力次第で高収入も可 |
| 発信・通販系 | 1,000〜1,300円 | 1,200〜1,500円 | 安定しているが上限低め |
| 在宅コールセンター | 条件による(上記参照) | セキュリティ・環境要件あり | |
※全国平均約1,500円・東京都1,650〜1,720円台(Indeed調べ・目安)。インセンティブは含みません。
高時給で常時募集している小規模センターのリスク
入社時は高い保証時給を提示しながら、一定期間後に成果が出なければ時給が下がる設計になっているケースがあります。以下が重なる求人は慎重に確認してください。
・時給が相場より200円以上高い ・常時募集が続いている ・会社規模が小さい ・成果報酬の比重が高い
時給を一方的に下げることは「不利益変更」にあたり、労働者の同意なく行うことは原則禁止されています(労働契約法第9条)。参考:厚生労働省「労働条件の引き下げ(裁判例)」
◯ 「派遣だから時給が低い」は間違い
同一労働同一賃金のルールにより、同じ業務であれば雇用形態にかかわらず均等な待遇が義務付けられています。初めての職場では、派遣会社経由でフォロー体制を得るのも一つの選択です。参考:厚生労働省「派遣労働者の同一労働同一賃金について」
相場より大きく高い求人は、成果報酬(インセンティブ)型の発信・テレアポであることが多いです。応募前に「基本時給はいくらで、インセンティブはいくらか」を分けて確認すると、入社後のギャップを防げます。
面接時の時給交渉はほぼ難しいのが実情です。入社後に時給を上げたい場合は、インセンティブが高い案件で結果を出すのが唯一の現実的な道です。年金をもらいながら働く方は、一定以上の収入があると税金や社会保険の扱いが変わる場合があるため、「もっと時給の高い仕事を」と思う前に、月にいくら稼ぐ必要があるかを先に計算することが大切です。
| 項目 | 稼ぐ目的型 | ライフスタイル型 |
|---|---|---|
| 目的 | 月収・時給の最大化 | 居場所・生きがい・社会参加 |
| 向いている業務 | インセンティブ型の発信業務 | 受電・安定した一般対応 |
| 時給の考え方 | 必要な月収から逆算して選ぶ | 時給より居心地・業務内容を優先 |

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定年は何歳まで?年齢不問の本当の意味
「年齢制限があるのでは」という不安をよく聞きます。高年齢者雇用安定法(厚生労働省)により、65歳までの雇用機会の確保が企業に義務付けられており、多くのコールセンターは実際にシニアを積極採用しています。ただし「年齢不問」という記載に込められた本当の意味は知っておく必要があります。コールセンターの定年は何歳まで?。年齢不問の本当の意味で詳しく解説しています。
よくある不安への採用担当の回答
きつくないか?|本当にきつい理由は「クレーム」じゃない
「コールセンターはきつい」という評判を聞いて不安になっている方も多いと思います。正直に言います。きつい側面はあります。ただ、「何がきついのか」を正しく理解しておくことで、不安はずいぶん和らぎます。辞めたいと感じた時の判断基準もあわせて、シニアのコールセンターはきつい?採用担当が本音で答えるをご覧ください。
PCが苦手でも大丈夫ですか?
「正直に言える人のほうが信頼できる」というのが採用担当としての答えです。面接で「PCは苦手ですが、入社までに練習します」と正直に伝える人と、「できます」と言って実は触ったこともない人。採用したいのは間違いなく前者です。PC苦手で入社し、入社後に習得したスタッフを何人も見てきました。
クレーム対応が不安です。シニアでも大丈夫でしょうか?
アウトバウンド(発信業務)を選ぶ場合、クレームよりも「断り」がほとんどです。こちらのタイミングでかけるので、相手はただ「今は忙しい」「結構です」と切るだけ。怒りをぶつけてくることはほとんどありません。むしろ落ち着いて対応できる点で、シニアの方は強みがあります。
コールセンターに向いてる人はどんな人ですか?
採用担当の実感では、コールセンターに向いてる人の最大の共通点は「素直で謙虚な人」です。過去の経験やプライドではなく、これから学ぶ姿勢がある人。断られても「次いこう」と切り替えられる人。そして「この仕事をしたい」という動機が具体的な人です。逆に、過去の肩書きにこだわる人や、断られることを過度にダメージと感じる人は続きにくい傾向があります。
未経験でも本当に採用されますか?
採用担当としてはっきり言えます。経験より姿勢です。実際に私が採用してきた方の中に、74歳で年間表彰(センター内3位以内)を受け続けた女性スタッフがいます。入社時の経験ではなく、「これから学ぶ」という謙虚さが採用を決めました。
男性でも向いていますか?
向いていないのは「プライドが邪魔をする男性」だけです。過去の役職や実績にこだわり、年下のスタッフから指導を受けることに抵抗がある。そのプライドが現場でも出てしまう方は、続けるのが難しくなることがあります。逆に言えば、素直さがあれば男性も十分活躍できます。
スマホだけで在宅コールセンターはできますか?
業務によっては携帯電話(スマホ)で始められる場合があります。ただし、キャリアのプランによって通話料が発生するため、事前に確認が必要です。PC操作が求められる業務ではスマホだけでは対応できません。求人の応募要件を事前に確認してください。
在宅コールセンターの求人を見分けるポイントはありますか?
確認すべき3点があります。①業務内容(個人情報を扱うか)②雇用形態(業務委託か雇用契約か)③損害賠償条項の有無(業務委託の場合)。特に業務委託契約は、万が一のトラブル時に個人に費用が発生する可能性があります。契約内容をしっかり確認することが大切です。
週2日から始めても大丈夫ですか?
大丈夫です。週2日・4時間で週8時間という働き方も十分あります。ただし、あまりに少ない時間数だと採用しにくい場合もあるので、応募先のシフト最低条件を事前に確認してください。週3日からの募集が多いですが、週2日OKの職場も存在します。
扶養内に収まるように途中で時間を減らせますか?
可能です。ただし急な変更はシフト調整に影響するため、早めに相談することが大切です。入社前に「扶養内で働きたいので年収調整したい場合がある」と伝えておくと、職場側も対応しやすくなります。
時給1,000円台と1,500円台の仕事、どちらを選ぶべきですか?
単純に高い方を選ぶのではなく、業務内容と自分のスキルを照らし合わせることが大切です。時給1,500円以上の業務は専門知識や高いコミュニケーション能力が求められることが多く、未経験のシニアには負荷が高い場合があります。最初は時給1,200〜1,300円台の一般的な受電業務から始め、慣れてからステップアップする方が、長く続けられるケースが多いです。
年金をもらいながら働く場合、いくらまで稼いでいいですか?
年金の種類や受給額、雇用形態によって異なります。在職老齢年金の仕組みにより、一定以上の収入があると年金の一部または全部が支給停止になる場合があります。扶養の有無によっても103万円・130万円の壁が関係します。ご自身の状況を日本年金機構や社会保険労務士に確認することをお勧めします。
コールセンターで働くと個人情報を漏らしてしまうリスクはありますか?
企業は個人情報保護法に基づいた厳格な管理体制を整えています。入退室管理・業務端末のロック・私物スマートフォン持ち込み制限・通話録音・業務終了後のデータ消去など、複数の対策が重なって「漏らせる環境にない」設計になっています。
テレアポ未経験でも応募できますか?
応募できます。テレアポは決められたトークの型に沿って進める仕事なので、未経験からでも始めやすい部類です。大切なのは経験より、断られても引きずらずに次へ行けること。型を素直に真似できる人ほど早く慣れます。
テレアポとコールセンターの求人、どう見分けるのですか?
テレアポもコールセンターの一種です。求人票に「発信」「アポイント獲得」「訪問・商談につなぐ」とあればテレアポ型、「案内」「受付」「電話内で完結」とあれば電話内完結型の目安になります。成果報酬の比重が高いほどテレアポ型に近い傾向があります。
1件も取れない日が続いたらどうすればいいですか?
取れない日は誰にでもあります。まず「断られたのは自分ではなく相手の都合」と切り分けること。そのうえで、うまくいっている人のトークの型を真似て、少しずつ調整していくのが近道です。結果が出ないときに向き合い方を変えられる人が、いちばん長く続きます。
個人情報は大丈夫?|採用担当が仕組みから説明します
コールセンターで働きたい。でも家族に「個人情報は大丈夫なの?」「しつこい営業をさせられるんじゃないの?」と言われて、なかなか踏み出せない。そういう方に向けて書きます。採用説明会でも繰り返し出てくる質問なので、仕組みと法律から正直に解説します。
「個人情報が漏れているんじゃないか」は誤解です
コールセンターから電話がかかってくると「なぜ私の番号がわかったんだ」と感じる方がいます。その感覚は自然ですが、多くの場合、その電話番号はあなた自身が提供したものです。通販サイトで商品を購入するとき、「利用規約に同意する」のチェックボックスに、「案内や関連サービスの連絡に使用する場合があります」という記載が含まれていることがほとんどです。
「読まずにチェックした」という方がほとんどだと思います。ただそれは「読まなかった」という話であって、「勝手に使われた」という話ではありません。個人情報が漏えいしているのではなく、自分で許可していることに本人が気づいていない。これが現実です。
企業が個人情報を守る「3重の壁」
個人情報の漏洩事故は、企業にとって致命的なダメージです。損害賠償請求、行政処分、業務停止、報道によるブランド毀損。企業は自社の存続と雇用を守るために、情報管理体制を整える動機が十分にあります。
| 対策の層 | 具体的な内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 物理的対策 | 入退室管理・監視カメラ・私物スマホ持込禁止 | 情報の持ち出し防止 |
| システム対策 | 端末ロック・ネットワーク制限・通話録音・業務後データ消去 | 不正アクセス・漏洩防止 |
| 人的対策 | 入社時研修・定期的な個人情報保護教育・誓約書の提出 | 従業員のコンプライアンス確保 |
個人情報保護委員会は2024年1月、コールセンター業務における安全管理措置に関する注意喚起を公表しました(出典:個人情報保護委員会)。これを受けて管理体制をさらに強化している企業が多くあります。大手コールセンター企業の多くが取得している「プライバシーマーク」や「ISMS認証」も、応募前の判断材料になります。
◯ それでも不安が消えないなら、正直に言います
個人情報の取り扱いへの不安がどうしても拭えない方に、採用担当として正直にお伝えします。コールセンターの仕事はおすすめしません。毎日不安を抱えながら業務することになり、それは長続きしません。向いている仕事は、他にあります。
「断ったのにまたかかってくる」のはなぜか
「以前断ったのに、また同じ会社から電話がかかってきた」という経験がある方は多いと思います。これには2つのパターンがあります。特定商取引法(電話勧誘販売法)第17条では、消費者が明確に断った後の再勧誘は違反と定められています(出典:消費者庁「特定商取引法ガイド」)。ただし「明確に断った」という状態が前提です。
◯ 再勧誘を防ぐ、法律に基づく正しい断り方
- ①ヒューマンエラー:断りの記録が漏れるケース。企業努力で年々減少傾向にあります
- ②曖昧な断り方:「今忙しい」「また今度」は保留と受け取られNGです
- 「今後、電話でのご案内は控えてください」と明確に伝えることが重要です
- 言いにくければ「特定商取引法に基づきお断りします」と伝えてもOKです
- それでも再勧誘が続く場合は消費者庁・国民生活センターへ相談できます
「個人情報を削除してください」|できる場合とできない場合
コールセンターで働いていると「個人情報を全部消してください」という問い合わせがあります。当然のように聞こえる要望ですが、実はこれが難しいケースがあります。
| 対応 | ケース | 根拠・理由 |
|---|---|---|
| ◎ 対応できる | 通常の購入履歴のみ/特典利用の記録がない | 個人情報保護法第35条に基づく削除請求が可能 |
| △ 難しい場合 | 無料サンプル・1回限り特典を利用した記録がある | 削除すると再申込が「初回扱い」になり不正防止のため保持が必要 |
無料サンプルや初回割引の記録を消してしまうと、悪意なく再申し込みしても企業側は判別できなくなります。誠実に利用する多数の方によってこの仕組みは成り立っており、対応できる・できないは、企業ごとの方針・システム・法律解釈が絡む複雑な問題です。窓口に直接確認するのが確実です。
電話営業は「広告」の一つです
「しつこい電話営業をさせられる」というイメージに対して、視点を変えてお伝えしたいことがあります。テレビCM、SNS広告、チラシ。さまざまな広告の中で、唯一お客様と直接話せる広告が電話です。効果があるから、企業はそこに投資しています。
| 広告手段 | 特徴 | お客様との接点 |
|---|---|---|
| テレビCM/SNS広告 | 大量リーチ・スルーされやすい | なし(見るだけ) |
| チラシ・DM | 低コスト・読まれないことも多い | なし(読むだけ) |
| 電話営業 | 直接会話・即反応確認 | あり(唯一双方向) |
「営業させられるのが不安」|向いてる人・向いてない人
正直に言います。営業への苦手意識がどうしても拭えない方には、アウトバウンドは向いていません。それは向き・不向きの話であって、その人の価値とは無関係です。コールセンターに向いてる人・向いてない人は、能力ではなく「気質との相性」で決まります。
「迷惑をかけたくない」という気持ちが強すぎる人
「断られるのが怖い」「電話して嫌がられたら申し訳ない」という気持ちが強い方は、アウトバウンド業務で消耗しやすいです。インバウンド(受電専門)の求人を選ぶことも、正しい選択です。案内する商品を好きになれるかどうかも、続けられるかどうかの分かれ目になります。
属性別ガイド|あなたのタイプで読む
「60代での未経験は遅すぎる」「男性・女性で向き不向きがあるのでは」。そう思っていませんか。コールセンターはその考えを覆す職場のひとつです。長年の社会経験で培ったコミュニケーション力、責任感、誠実さは、若手にはなかなか真似できません。
60代・未経験からの挑戦、女性ならではの「聴く力」、男性の強みと注意点まで、一次エピソードとあわせて60代・未経験からコールセンターへ。採用担当が語るリアル【女性・男性別】で詳しく解説しています。
コールセンターに向いてる人・向いてない人|続く人と辞める人の違い
コールセンターに向いてる人とは、どんな人か。結論から言えば「長く続けられる人」です。これまで多くの現場を見てきて、続けている人と早期に辞めてしまう人の違いが、よりはっきりと見えてきました。最大の違いは「結果が出ないときの行動」です。
辞める人の本心のほとんどは「結果が出なくて辞める」です。強い断りが続く、アポが取れない。そういう状況の中で、自分ではなく環境や仕事のせいにしてしまう。そこで辞めてしまいます。つまり、コールセンターに向いてない人とは能力が低い人ではなく、うまくいかないときに向き合い方を変えられない人のことです。
「モチベーションが続かない」という方がいます。でも順番が逆なのです。最初からモチベーションがある人などいません。頑張って、結果が出て、そこからモチベーションが生まれる。根気強く続けるから結果に繋がって、また頑張ろうという気になる。それがだんだん「自分の居場所」になっていくのです。
| 比較軸 | 向いてる人(続く人) | 向いてない人(辞める人) |
|---|---|---|
| 志望動機 | 「この仕事をしたい」が明確 | なんとなく・条件だけ |
| 結果が出ない時の行動 | 試行錯誤して向き合い続ける | 環境・仕事のせいにする |
| メンタルの扱い方 | 「切られるのは普通」と受け流せる | 断りや切られることをダメージと感じる |
| プライドの使い方 | 謙虚さが武器になる | 過去の経験・肩書きに縛られる |
◯ コールセンターに向いてる人(長く続くシニア)の7つの共通点
- 謙虚で素直(過去の経験ではなく「いまここで学ぶ」姿勢がある)
- 挨拶ができる(職場のコミュニケーションの起点になれる)
- 働きたい意志が明確(「なんとなく」ではない具体的な動機がある)
- 正直に話せる(PC苦手も不安も、隠さず素直に言える)
- 接客や外部ストレスへの耐性がある(理不尽に慣れている経験がある)
- 試行錯誤できる(結果が出なくても向き合い続けられる)
- 「ちょっと抜けてる」くらいがいい(気負いすぎず、折れにくい)
この7つを読んで「自分には全部ある」という方はほとんどいません。それで大丈夫です。この7つを「意識しているかどうか」が大切なのであって、すべてを備えている必要はありません。謙虚さとは「自分に足りないものを認められる力」のことでもあります。次の30秒診断で、あなたがコールセンターに向いてるか、どのタイプが合うかを確かめてみてください。
コールセンターに
向いてる人?診断
6問に答えるだけで、あなたがコールセンターに
向いてるか・どのタイプが合うかがわかります。
採用担当として、あなたの背中を押します
この記事を最後まで読んでくれたことに、採用担当として感謝しています。コールセンターに向いてる人・向いてない人の違いから、志望動機・面接・業務タイプ・パートや在宅の働き方・時給・個人情報の不安・属性別のガイドまで。すべてを一度に詰め込みましたが、全部を一気に理解しようとしなくていいです。
「面接が不安」なら面接の記事を。「きつそうで躊躇している」ならきつさの実態を。「在宅で働けるか知りたい」なら在宅のセクションを。気になるところから読んでください。このページはすべての入口です。
コールセンターは若い女性が出たり入ったり、離職も激しい、そんなイメージをよく聞きます。実際に説明会に行くと、多くの人がそう思っています。でも実態は違います。
「きつそう」という言葉もよく聞きます。それはその通りです。でも、何がきついか知っていますか。逆に、きつくない仕事ってありますか。あったとして、それは本当に仕事といえますか。何かに貢献していますか。
仕事とは普通の人にとって簡単ではないこと、誰かの役に立つこと。だから価値があるし需要があるし、そこに対価が支払われます。だから仕事があります。あなたのために仕事は存在していません。仕事があるからあなたも恩恵を受けています。世の中の雇用が守られています。残酷に聞こえるかもしれませんが、それが世の中の真理です。
そしてコールセンターは需要があり、シニアの力を求めているし貢献できます。すべて安心してください。その1歩で世界が変わります。私が背中を押します。いってらっしゃい!
◯ この記事のまとめ
- コールセンターに向いてる人の最大の共通点は「素直で謙虚」の一言。過去の経験やプライドではなく、これから学ぶ姿勢が採用担当の心を動かす
- シニアはコールセンター、特にアウトバウンド(発信)業務と相性が圧倒的にいい
- 向いてない人とは能力が低い人ではなく、うまくいかない時に向き合い方を変えられない人のこと
- パートは週3〜4日・4時間が主流。事情を正直に話す人ほど採用されやすい
- 在宅は「個人情報セキュリティ」が最大の壁。まずオフィスで経験を積んでから移行するのが最短ルート
- 時給は業務種別・地域で幅がある。「高時給」だけで選ぶと後悔しやすい
- 個人情報の不安は、仕組みと法律を知れば大半が解消される
- 未経験・高齢を理由に諦める必要はない。74歳で年間表彰を受けた方が実際にいる

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