「警備の仕事に興味はある。でも夜勤は体力的に無理かもしれない」——60代のシニアから、こういう相談をよく受けます。
結論から言います。日勤のみで警備の仕事をすることは、できます。ただし、会社選びの段階で確認すべきことがあります。採用担当として、夜勤問題に悩みながら転職活動をしてきたシニアを何人も見てきました。うまくいった人と、入社後に困った人の差は、「応募する前の確認」にありました。
「日勤のみ」で警備に応募してよいのか——採用担当の正直な答え
警備の求人に「日勤のみで働きたい」という希望を持って応募してくる60代は、実際に多くいます。体力への不安、生活リズムの問題、家族の事情——理由は人それぞれです。
年齢を重ねると、夜勤による生活リズムの乱れが体調に影響しやすくなります。若い頃は平気だった夜勤明けの疲労が、60代では翌日・翌々日まで残るという方は少なくありません。「夜勤がしんどくて転職した」という理由でやってくるシニアと、採用担当として何度も向き合ってきました。その不安は、現実に根ざしたものです。
ただ、採用担当として正直にお伝えしなければならないことがあります。
ここがポイント
採用において、夜勤可能な人が圧倒的に有利です。これは警備に限った話ではありませんが、警備は特に24時間体制での警備ニーズがある職場が多いため、夜勤シフトに入れる人材の需要が高い。日勤のみ希望でも採用される会社はあります。ただし、それは「仕事を選べる状況にある人」の話です。
そして、もう一つ。これが最も重要なことです。
「入社してから交渉すればいい」という考え方
「とりあえず入社して、あとで日勤のみにしてもらおう」という発想は通じません。採用担当として断言します。会社は選ぶことができますが、入社したら仕事を選ぶことはできません。シフトの希望は、入社前・面接の段階で必ず確認・合意しておくことが必要です。
施設警備の「日勤のみ」は本当に維持されるのか
警備の中でも60代に向いていると言われる施設警備。建物内での勤務で体への負担が少なく、日勤シフトも存在します。ただし、一点だけ知っておいてほしいことがあります。
採用担当として、他の職場から転職してきたシニアの話を多く聞いてきました。その中に、「入社後に勤務条件が変わった」という経験を語る方が一定数います。警備という仕事は、クライアントである施設の状況や時期によって、勤務場所や時間帯が変動することがあります。
施設警備の場合、ビル・商業施設・病院・学校などさまざまな現場があり、勤務先によってシフト体制も異なります。「日中のみ有人警備が必要」という施設では日勤のみのポジションが成立しますが、24時間警備が必要な施設では夜勤シフトが避けられません。同じ「施設警備」でも、現場によって日勤のみの可能性は大きく変わります。
一方、交通誘導は工事現場での誘導が主になるため、工事の日程・時間帯に合わせたシフトになります。夜間工事では夜勤が発生しやすく、「日勤のみ」の希望を実現しにくい傾向があります。日勤のみを希望するなら、施設警備の中でも日中のみ稼働している施設への配置を明確に求めることが重要です。
ここがポイント
警備は「サービスを提供する仕事」です。クライアントの都合によって配置が変わることは、業界の構造として起こりえます。「日勤のみで採用された」という事実があっても、その後の状況変化に備えて、面接時に「配置変更や時間帯変更はあるか」を必ず確認してください。
応募前にこの3点を会社と必ずすり合わせてください
夜勤から日勤に切り替えた人のリアル——採用担当が直接聞いた話
「夜勤がきつくて、日勤だけの仕事に変えたい」——この理由で転職活動をしてくるシニアと、採用担当として何度も向き合ってきました。
実際に、ホテルの警備をしていた方を採用した経験があります。その方は、夜勤明けの体のきつさと、日勤・夜勤の交代によるリズムの乱れが続いて、転職を決めました。
「日勤のみ」を選ぶかどうかは、収入とのトレードオフです。短期集中で稼ぐなら夜勤あり。体を長持ちさせて長く続けるなら日勤のみ。この二択を、応募する前に自分の中で決めておくことが大切です。
ただ、実際に見てきた感覚では、「体への無理がなくなってから仕事が長続きするようになった」というシニアの方は少なくありません。夜勤をこなしながら無理して稼いでいた時期より、日勤のみに切り替えてから定着率が上がったというのは、採用担当として複数の事例から感じてきたことです。「長く働ける体」を守ることが、結果的に収入の安定にもつながります。
面接で「日勤のみ希望」をどう伝えるか——採用担当が「刺さる」と感じた伝え方
「日勤のみ希望」を面接で伝えることを躊躇している方がいます。「言ったら落とされる」「印象が悪くなる」という不安があるからです。
採用担当として答えます。言うべきです。ただし、伝え方に工夫が必要です。
正直に言わずに入社してしまった場合、後から「やはり夜勤は無理です」となったとき、会社側も本人も困ることになります。採用担当としては、入社前に条件のすり合わせが終わっている方の方がはるかに安心して採用できます。「言いにくいことを正直に言える人」は、採用担当からの信頼も得やすいのです。
◯ 採用担当が「刺さる」と感じた伝え方の型
- 根拠をひとことで伝える(「通院があるため」「家族の都合で」など、長々と話す必要はない)
- 「できません」だけで終わらず、「でもこの仕事がしたい」「貢献できます」を続ける
- シンプルに一言で言い切る(長い説明は逆効果)
「できません」だけで終わらず、「でも貢献できます」をセットにすることが重要
求人票の「日勤のみ」表記を正しく読む方法
求人票に「日勤のみ」「夜勤なし」と書いてあっても、100%そうとは限らない——これは警備に限った話ではありませんが、特に警備は現場の状況変化が起きやすい仕事です。
求人票を読む際に確認してほしいポイントがあります。まず、「勤務時間」の欄に具体的な時間帯が書かれているかどうか。「応相談」「シフト制」とだけ書いてある場合は、夜勤が入る可能性があります。次に、「業務内容の変更の範囲」という記載を確認してください。2024年4月の法改正により、求人票への業務内容・就業場所の変更範囲の記載が義務化されました。この欄に「配置変更あり」と書いてある場合は、勤務場所や時間帯が変わる可能性があることを意味します。
求人票で確認できない部分は、面接で直接聞いてください。「日勤のみで働きたいのですが、入社後に夜勤が発生することはありますか」という確認は、応募者として当然の質問です。曖昧な答えが返ってきた場合は、その会社との条件のすり合わせが不十分だということです。
日勤のみの求人は数が限られているため、複数の会社を比較して選ぶことが重要です。求人票の読み方がわかったら、まず実際の求人を眺めてみましょう。
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無料アプリで求人を探す →まとめ——日勤のみで警備を選ぶ人が、応募前にやるべきこと
◯ この記事のまとめ
- 日勤のみで警備の仕事をすることは可能。ただし採用において夜勤可能な人が有利なのは事実
- 「入社してから交渉すればいい」は通じない。会社は選べるが、入社したら仕事は選べない
- 施設警備の日勤シフトは存在するが、入社後に勤務条件が変わる可能性はゼロではない。面接で必ず確認する
- 日勤のみへの切り替えは手取りが下がるトレードオフがある。「長く働ける」ことを優先するかどうかは自分で決める
- 面接では「夜勤はできません+根拠+貢献できます」をシンプルに伝えるだけでいい
◯ 応募前に会社と必ずすり合わせる3点
- どういう職種か(施設警備か交通誘導か。日勤シフトの有無)
- 勤務時間帯の変更可能性はあるか(入社後に夜勤が発生するケースはあるか)
- 勤務地・配置転換の可能性はあるか(時期や状況で変わる可能性はあるか)
日勤のみを希望するなら、会社選びの精度を上げることが最も重要です。「この会社なら日勤のみで続けられる」という確信を持てる会社を選ぶこと——これが、60代が警備で長く働くための正しいスタートです。
よくある質問
60代でも警備員の日勤のみ求人に採用されますか?
可能です。ただし採用側から見ると勤務条件の制約になるため、面接では「なぜ日勤のみなのか」という理由と、仕事への意欲をセットで明確に伝えることが重要です。
日勤のみを希望していることは面接でどう伝えればいいですか?
「家族の介護」「体調管理のため」など具体的な理由とともに、「仕事への責任感は変わりません」と意欲をセットで伝えましょう。理由が明確なほど採用担当の印象は良くなります。
求人票の「日勤のみ」表記は信頼できますか?
面接時に必ず「夜勤の可能性はありますか?」と確認してください。入社後に条件が変わるケースがあるため、口頭でも確認しておくことで後のトラブルを防げます。
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